眼精疲労って?②

前回、「眼精疲労」がどういったものか??について書きましたが、今回は東洋医学で考える「目」について書いていきたいと思います。

 

まず西洋医学で眼精疲労は「目の問題」として片付けられてしまうことが多いです。

しかし東洋医学では目、鼻、口などの各器官は臓器と深く関わっていると考えられています。

その中で「目」は「肝」の官なりと言われ、肝との関りがとても深く、「肝」は、血液の貯蔵と調節の作用があります。 目の周りには血管がたくさん走っています。

目を酷使すると、血を使いすぎて全身に血が行き届かなくなります。また、女性は生理でたくさん血を使用することから、このタイプは女性に多いです。肝血虚証タイプの「眼精疲労」と私たちは言います。

目の疲れ、乾燥感、視力減退、目のかすみ、胸脇部の鈍痛、筋の引きつりや腱の痛みなどの症状がみられます。

目の酷使で全身に血が行き届かないと逆に過度なダイエットで偏った食事を取っていたり、多忙でご飯を食べないなど食生活に問題があると体に栄養が入ってこなくて、全体的に血が不足して疲労感が増すといったことも起こります。

他に長期にわたるストレスや慢性疾患、老化してくると「肝」のほかに「腎」にも負担がかかってきて肝腎陰虚証タイプの「眼精疲労」になります。

物がはっきり見えない、目の異物感、充血、体のほてり、手足のだるさ、寝汗、耳鳴り、めまいなどの症状があればこちらのタイプが該当すると考えられます。

全ての人たちがこの2つに当てはまる!というわけではないですが、鍼灸師の私たちは問診や体の反応を見てどこのツボにどのように治療をしていくか決めています。

次回は、「眼精疲労」の治療に適するツボ、「眼精疲労」に良い食べ物の紹介などについて書きます(^^